2017年6月1日発行
ISBN978-4-909063-04-5
243頁、定価(本体2400円+税)
『マルクス主義の土着化――レーニンの格闘』の新装版
マルクスは言った。「ロシアの農業共同体は自殺することから始めないでも、蜂起のただなかで生まれかわることができる」、と。
農業共同体ミールは革命のただなかで村ソヴェトとして生まれかわった。しかし、それは中途半端であった。――ここに、『レーニンとロシア農民』という理論的課題がうかびあがる。
目次
Ⅰ ドイツの模倣
〔1〕 「労働者統制」の理論と実践にはらまれているものは何か
Ⅱ マルクス主義のロシアへの適用
〔2〕 かえりみられなかったマルクスの手紙
〔3〕 一九〇三年の農業綱領(「切取地綱領」)の問題性は何にもとづくのか
〔4〕 分化する農民層をどのように分析すべきなのか
〔5〕 「ブルジョア的土地国有化」の革命をめざす「二つの道」論
〔6〕 実施されたのは富農育成政策?!
〔7〕 晩年のマルクスをつきうごかしていたもの