ロシア革命100年

  革命ロシア経済建設の総括

        最初の八か月

                                           2017年1月1日発行 151頁 定価(1000円+税)

     スターリン主義官僚の幼虫はこうして発生した。

     急ぐべきであった工業の国有化と労働者管理。

     蜂起のただなかでミールは生まれかわった。


   目次

 序

〔1〕 ツァー専制下のロシアの政治経済構造の特質

 一 巨大工場の建設

 二 ミールを残したままでの農業経営

     地主の土地私有と農民の土地共同所有

     地主の変貌

     悪辣な富農と零落する貧農

     ミールのあるべき姿の希求

 三 一九〇五年革命への対応

〔2〕 最初の八か月

 一 後追いとなった工場の国有化と労働者管理

  A 残された禍根

     資本家に経営させたままの「労働者統制」の失敗

     官僚主義の幼虫

     工場委員会の悲惨

  B 見すごされた創意と実践

     工場委員会の結成と資本家を統制する闘い

     すぐれたとりくみ

  C ひきつがれた過去

     事態対応的な国有化

     グラフクとツェントル

     根拠

 三 農民蜂起の運命

  A 土地の私的所有の廃止

     結節点

     富農からの私有地の没収は?

  B 蘇ったミール

     反乱の主体をなす組織

     あらゆる農民戦争の伝統

     農民ソビエト

  C ミールを集団農場にかえていく展望

     土地の総割替

     富農にたいする貧農の闘い

     うみだされたものと教訓

 三 めざすべきものは何か

  A 飢えとの闘い

     継承された穀物専売制度とパンの配給制

     担ぎ屋の駆逐

     食糧独裁の布告――戦時共産主義政策にふみきった結節点

  B 一九一八年春のレーニンの努力

     社会主義的物々交換?!

     闇市場を根絶するための消費=生産コンミューン

  C どのように克服すべきなのか

   1 縦横無尽の連携

   2 工場委員会とソビエトの任務

   3 二〇世紀の農民蜂起と農業の変革

     生まれかわったミール=村ソビエト

     組織論的根拠

     集団農場の建設