現代の超克――私の内に生きるマルクスと黒田寛一の哲学

     2019年3月1日発行

     ISBN978-4-909063-13-7

     284頁、定価(本体2500円+税)


   われわれは主体性を現代にいかに貫くのか?

   アップルショックと米中覇権争いの根源何か?


  目次

 はじめに

Ⅰ 現代に生きるわれわれの実践そのものの解明

 〔1〕 過渡期の逆転

    結節点

    今日の帝国主義経済の分析方法

    今日の中国・ロシアの経済の分析方法

 〔2〕 このおのれが認識する方法

    一般論をめざすべきなのか

    マルクス主義の適用の論理

    特殊的段階論の方法

    抽象のレベル

 〔3〕 組織実体論の位置

    人間認識の論理と革命実践の解明

    実践論と革命実践論

    「革命科学論」と「革命技術論」

    闘争論的解明と運動=組織論的解明

Ⅱ プロレタリア的主体性

 〔1〕 前衛党組織の一員としての主体性

    理論論文が出ない!

    前衛党組織の生命線

    ゆるがないイメージ

 〔2〕 理論的=論理的なイメージ

    イメージをこわし・つくりかえること

    主体性の破壊

 〔3〕 意識の底に沈殿するもの

    不思議なこと

    想起と想像力

Ⅲ 激動する世界経済、その諸断面

  1 米中貿易戦争、その歴史的意味

  2 米中貿易戦争、それのもたらすもの

  3 LNG輸出への打撃に危機意識丸出し

  4 トランプにひれ伏した安倍

  5 「自力更生」を掲げる習近平の欺瞞

  6 「5G]技術開発のトップを狙う中国

  7 今日の資本主義の特質

  8 トヨタとソフトバンクの提携の経済学的意味

  9 勃発した世界同時株価暴落

  10 止まらないアメリカ株安

  11 「反中国」の排外主義の呼号

  12 ペンスの軽薄な演説を国家戦略と意義づけ

  13 「クレイジー」

  14 「国賊」の・今日的にアメリカ的な言語表現形態

  15 アメリカ独占ブルジョアジーの意志

  16 トランプの中距離核ミサイル全廃条約破棄の策動を弾劾せよ!

  17 トランプの言いぐさ=本心=危機意識

  18 AI(人工知能)の根源的危険性

  19 ITプラットフォーマーの経済学的分析

  20 西ヨーロッパ民衆の心の奥底

  21 不穏な動き――ニューヨーク株608ドル下落

  22 東京株式市場暴落――822円

  23 リーマンショック時と同じ構造――レバレッジド・ローン拡大

  24 〈米・日の対中準臨戦態勢〉と危機あおり――革マル派現指導部

  25 〈質的転換〉のない・量的な、ものの捉え方

  26 下落しつづける原油価格――世界経済の暗雲を象徴

  27 思考停止と客観主義を自己暴露

  28 すべては客観的世界での出来事!

  29 対立の激化を先送り――米中首脳会談

  30 不況の予兆に恐怖

  31 中国の情報技術開発をたたきつぶすためのトランプ政権の攻撃

  32 ファーウェイの事態の根底にある半導体技術開発競争

  33 ITによる世界二分割の胎動

  34 アメリカ権力者の策す世界二分割の方法

  35 「5G」の電波割り当て指針にファーウェイ・ZTE排除方針を明記

  36 諜報同盟国への仲間入りを願うキャンペーン

  37 見せしめの奏功――ソフトバンクの悲惨

  38 投機筋の予知不能――FRBの発表をうけて

  39 株価急落――深刻な事態に

  40 株価急回復――しかし、ゾンビの痙攣か

  41 ニューヨーク株式市場は不安定な動き

  42 仮想空間での浪費を生産する資本主義の破綻

  43 ITを手段とする世界二分割の進展

  44 アップルのガラパゴス化

  45 アップル・ショック

  46 慢心したアップルの悲劇

    金融的バブル崩壊の出発点

    アメリカ諜報機関による情報の窃取

    アメリカ権力者の策す世界二分割の犠牲