ロシア革命100年

レーニンの苦闘をわがものに

   2017年5月1日発行

   ISBN978-4-909063-03-8

   317頁 本体3200円+税

   『レーニン理論の検討――ボルシェビキの経済建設論』の新装版


 レーニンの新経済政策(ネップ)を資本主義化政策と捉えるべきなのか? 否。――過渡期経済研究の新たな地平を拓く。


 目次

Ⅰ 新経済政策とは何であったのか

 〔1〕 レーニンの過渡期経済建設解明の陥穽は何か

 〔2〕 新経済政策をどのように捉えかえすべきなのか

 〔3〕 新経済政策にかんする渡辺寛の考察

 〔4〕 レーニンは貨幣の廃止をどのように構想したのか

 〔5〕 実践論的アプローチの欠如

 〔6〕 副島種典の「フォンド」論

Ⅱ おどろくべき構想

 〔7〕 革命ロシアでの「紙幣の増発」論

     ――ブハーリン、プレオブラジェンスキーの追求――

 〔8〕 1930年代のソ連における「計画=社会主義経済発展法則」論

 〔9〕 ラピドス、オストロビチャノフの見解の特質

 〔10〕 富岡裕の「計算標章・労働証票」論

Ⅲ 労働者と農民をどのように組織化すべきなのか

 〔11〕 労働組合論争からつかみとるべきものは何か

 〔12〕 穀物徴発および貧農委員会創設にはらまれている問題は何か